結婚しない事が草食系男子では無い

草食系男子という言葉が俗語で意味が不安定な事もあり、
それこそ否定的な意味合いで使われる事も増えてきたと言えるでしょう。

その中でも顕著な使われ方が「結婚しない人間」を指す事です。
他にも否定的な意味として使われた経歴もあるのですが、
その点においては別の記事でご説明しようと思います。

さて、この記事においては結婚しない=草食系と言われている由縁ですね。
今回においては積極的に婚活をしない、結婚相談所などにも行かないという理由よりも、
草食系男子が結婚を積極的にしない内面について見ていこうと思います。

皆さんは結婚というのをどのような形に捉えていますか?
恋愛の延長線上という人も居れば、恋愛とは別物と捉えている方もいます。
では、結果として、男女はどのような形に収まるのか?
今回の焦点はここにあるのです。

 

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日本においては特に著しいのが、
『男性は外に出て仕事、女性は家で家事を行う』という方針です。
不況の影響もあって女性も働く夫婦共働きも非常に多いですが、
そんな中においても女性に家事を求める声が多いです。

この考え方の方針の根底には「男性が働いて女性を養う」というのがあります。
もちろん今でも男性の働き口が多いですし、収入も女性よりも高い場合が多いですが、
逆に言えば「男性が一人で女性、そして家族を養う」という事が重んじられているのです。

不況の最中、現実は最低でも女性はパートを行っているのが当然かもしれませんが、
男性の方なら女性を養うという事は、成人すれば一度は考えるのではないでしょうか?
そして、現実を思い知って自分が「男なのに情けない」と考えた事はありませんか?

そしてそれが、男性の草食化…及び草食化したと見られている原因ではないでしょうか?

草食系男子的な解釈をするなら、前提として相手に寄り添って無理をさせない、という考えが当てはまります。
「どうせ結婚しても女性を養えないし、それなら自由に一人で生きる方が良い」
草食系男子と呼ばれている人なら、この考えに行き着いた人も少なくないでしょう。

つまり、旧来の考え方が草食系男子の結婚離れを生み、
そして結婚離れした人を草食系男子と呼ぶ事が、この否定的な見方と言えるのではないでしょうか?
だからと言って「女性が働き、男性が家事をする」という解決方法はまだまだ理解が浅く、
男女における見方がまだまだ窮屈なものであるという事は否めません。

このように、間違った堅苦しい形式が草食系男子をいたずらに増やしているのも事実です。
結婚しない=草食系と決めつけない事が、彼らと歩み始める第一歩ではないでしょうか。